こんにちは、リンドールです。
今日は日焼け止めについて解説していきます。
こう思っている敏感肌さんは多いのではないでしょうか?
でも、実際ノンケミカルの日焼け止めを使ってもかぶれた・・・そんな方は金属アレルギーのせいかもしれません。
この記事では、金属アレルギーがある方にも安心して日焼け止めを選ぶ方法をご紹介します。
金属アレルギー=ノンケミカル処方が正解?

結論は、ケミカルかノンケミカルかよりも配合成分が重要です。
ただ金属アレルギーがある方は肌が敏感な方も多く、なんとなくノンケミカルを選ばれると思います。
金属アレルギーのある方がノンケミカルを使う時は、紫外線散乱剤の成分に気をつける必要があります。
金属アレルギーとは
そもそもですが、金属アレルギーの定義について。
下記をご参照ください。
種々の金属への接触により生じる、アレルギー性の接触皮膚炎です。難治性の手湿疹などの背景に金属アレルギーが認められる場合もあります。金属は体内に存在するタンパクと結合することにより、アレルギー性を獲得するようになります。
(出典:山梨大学医学部付属病院アレルギーセンターサイトより)
つまり、金属を含む化粧品を使うとアレルギー反応が出ることがあります。
このアレルギー反応は人それぞれで、かゆみ、赤み、ひりつき、湿疹、ニキビ(毛穴づまり)などさまざまです。
ノンケミカル処方とは
- 「日焼け止めが敏感肌には刺激になりやすい」
- 「敏感肌はノンケミカル処方が安全」
そう認識されている方も多いと思います。
では、実際ノンケミカル処方とそうでないもの(ケミカル処方)の違いはご存知ですか?
ノンケミカル処方とは日焼けを防ぐ成分に「紫外線散乱剤」を使っています。
ノンケミカル処方でないものには「紫外線吸収剤」を使用しています。
紫外線吸収剤と紫外線吸収剤の違いは?
紫外線吸収剤
化学的(ケミカル)な仕組みで紫外線を熱エネルギーなどに変換し、日焼けするのを防ぎます。
この肌の上でエネルギーを変換する時に敏感肌は刺激を感じることがあります。
- メトキシケイヒ酸オクチル
(=メトキシケイヒ酸エチルヘキシル) - ジメチルPABAオクチル
- t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
- パラアミノ安息香酸など
紫外線散乱剤
物理的(ノンケミカル)な仕組みで紫外線を散乱・反射させ日焼けを防ぎます。
肌の上で紫外線を跳ね返し、エネルギーを変換しないので低刺激と言われています。
- 酸化チタン
- 酸化亜鉛など
製品によっては吸収剤、散乱剤が両方配合されているものもあるので、吸収剤が合わない方は配合成分にご注意くださいね。
ノンケミカルは配合成分までCheck!
ノンケミカル=紫外線散乱剤の成分「酸化チタン」と「酸化亜鉛」には違いがあります。
どちらもそのものではアレルギーを誘引することありません。
ただし、酸化亜鉛は汗などに溶け出し、皮膚の常在菌の働きや、他の成分との相性によってアレルギーを起こす可能性があります。
亜鉛はチープなアクセサリーによく使われています。
こういうものにかぶれやすい方は、酸化亜鉛配合の化粧品を避けたほうが良いでしょう。
私もプチプラのアクセサリーは汗をかくと痒くなるので使えません。
そんな私が汗をかきやすい季節に酸化亜鉛配合の日焼け止めを使うと、むずむず痒くなりニキビができます。
特に夏場はケミカルな日焼け止めのほうがずっと肌負担が軽い、と感じるほどです。
最近は一般の方の化粧品に関する知識レベルがどんどん上がってきていて、紫外線吸収剤=肌刺激という風潮が強くなってきているようです。
そのためか低刺激を訴求していないブランドの製品も紫外線散乱剤の使用が進み、酸化亜鉛がよく配合されています。
亜鉛が苦手な方は夏に使える日焼け止めを探すのも一苦労ですね。
敏感肌でも安心な日焼け止めの選び方
ここではいよいよ、日焼け止めの選び方をご紹介します。
紫外線吸収剤が合わない⇢ノンケミカル処方
紫外線吸収剤配合のものが問題なく使える場合はノンケミカル処方にこだわる必要はありません。
吸収剤が合わない方や、負担の少ないものを選びたい方はノンケミカル処方がおすすめすが、金属アレルギーのリスクが少ない「酸化チタン」を選び「酸化亜鉛」配合のものは避けましょう。
UVカット指数が低いもの
これはケミカルを使っている方は、普段使いならSPF30/PA+++程度のものをおすすめします。
ノンケミカル処方の製品はこのくらいの数値のものが多いと思います。
数値が高くてもこまめな塗り直しをしないと効果が低下するので、アウトドアなどよほど強い日差しにさらされるような環境でなければ、SPF50を使う必要はないと思います。
配合成分が少ないもの
これはケミカル/ノンケミカルに関係なく、配合成分が多ければ多いほどアレルギーのリスクが高まります。
なるべくシンプルな処方のものを選びましょう。
ナノ化されていないもの
ナノ化された成分は機能を高めるために研究が進められ、白浮きしにくい日焼け止めなどが代表例です。
これらの成分について日本化粧品工業連合会の見解を引用します。
現在までナノマテリアルが、人の健康に影響を及ぼすとした報告はありません。しかしながら、一方で、ナノマテリアルは、粒子の大きさが小さいため、従来の材料とは異なる特性や形状を有することにより、人への健康被害を懸念する指摘もあります。
(出典:日本化粧品工業連合会サイトより)
ナノマテリアルにより化粧品の機能が向上している一方で、発がん性など人体への影響がまだ未知数な部分があります。
EUやアメリカなどでもナノマテリアルを巡って様々な議論がされており、世界中で今後の人体への影響が注視されている存在で有ることは間違いありません。
今は安全性に問題はないとされていますが、影響がわかるまでは「ナノ化酸化チタン」「ナノ化酸化亜鉛」は避けたほうが安心だと思います。
ノンケミカル処方でもパッチテストを
ノンケミカルはケミカル処方に比べると肌負担は軽いとされますが、人によってはトラブルになることもあります。
必ず二の腕などでパッチテストをしてから顔や全身に使いましょう。
肌トラブルは起きるのは一瞬、回復するまでに長くかかります。
少し手間ですがパッチテストをすることを強くおすすめします。
ノンケミカル処方でもクレンジングは必須

「ノンケミカル=肌負担が軽い=洗顔料で落ちる」とは限りません。
ノンケミカル処方は物理的に肌表面に膜を作り紫外線から肌を守る構造。
肌表面で化学反応を起こすケミカル処方よりもUVカット効果が持続しやすいという特徴があります。
そのため、UVカット効果が不要になったらきちんと肌から取り除くことが大切です。
石鹸落ちアイテムについて
最近は「石鹸落ち」を売りにした化粧品をよく見かけます。
肌に優しそうだし、小さいお子さんと一緒に使えそうで惹かれますよね。
こういう画期的・魅力的なコピーに飛びつきたくなるのはよーーーくわかります。
敏感肌さんやお子さんと一緒に使いたいママさんはちょっと待ってくださいね。
クレンジングのテスト方法の記事でも紹介しましたが、クレンジングでさえメイクを落としきれない製品が世の中にはたくさんあります!
それを石鹸(洗顔料やボディソープ)で落とすとなるとなかなかハードルが高くなります。
石鹸落ちとは、メーカーがテストをしたときと全く同じ状況で初めて落とせるのですが、その条件は明示されていないことが多く、再現しようがありません。
多くの場合は自社のメイクや日焼け止め製品を自社のクレンジングや洗顔で落とせるかをテストします。
つまり、あなたの使っている洗顔やボディソープで「石鹸落ちアイテム」を綺麗に落とせると言ってるわけではないんです。
実際に私がBAをしていた化粧品ブランドでも、UVカット効果の高い日焼け止めを同ブランドではオイルクレンジングでしか落とせないので、オイル嫌いな方でもそれしか紹介できませんでした。
ニーズに答えることができずなんとも歯がゆい気持ちでいっぱいでした。
みなさんもメーカーが訴求する製品ベネフィットを鵜呑みにせず、実際自分の使っている洗顔やボディソープでメイクやお使いの日焼け止めがちゃんと落ちるか確かめてくださいね。
石鹸でもメイク落としでもどちらでもいいのですが、とにかく綺麗に落としきることが大切です。
洗顔2−3回しないと落ちないようならクレンジングで落としたほうが肌負担はずっと軽いかと思います。
小さいお子さんにクレンジングを使うのに抵抗がある方は、ジェルタイプの日焼け止めなど落としやすいものを選ばれることをおすすめします。
落としやすい=汗で流れやすいのでこまめな塗り直しが必要という点は忘れないようにしてくださいね。
ご参考までに私の娘がバレエなどでメイクをしたときに使うクレンジングをご紹介。
4歳から使っていましたが、コットンにひたひたにして優しくなでると舞台メイクも落とせます。
私も急いでいるときなどは使いますが、本当に水みたいに刺激がないのに落ちるのが不思議です。
まとめ
日焼け止めを買うときのチェックポイントをまとめます。
⇢ノンケミカル処方がおすすめ。
⇢汗をかく時期は酸化亜鉛配合は避ける。
⇢SPF30程度で日常生活には十分。どんな高いUVカット効果の日焼け止めでも3−4時間ごとに塗り直しが必須。
⇢人体への影響が不明。欧米では問題視されている。
⇢評判だけで判断せずに自分の使用品や肌で確認を。
こんなお悩みのある方の参考になれば嬉しいです。
おすすめの日焼け止めは別記事でごしょうかいしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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